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世界一流エンジニアと自分のギャップ分析

パフォーマンスが思うように出ずに悩む

自分は41歳エンジニアです。

ここ最近、仕事のパフォーマンスに悩むことが増えています。さまざまなタスクや課題解決をしていく中で思うように仕事が進まない状況に直面しています。

この悩みの背後には、以下のような要因が影響していること考えています。

  • マルチタスクによる高スイッチングコスト
  • 任されるタスクの難易度、抽象度が高い
  • 自分のタスク以外にもメンバーサポートに気を配る必要がある
  • 年齢による理解力や記憶力の低下
  • 一人でタスクを抱え込みがちな気質
  • これらに対処するために毎日夜遅くまで残業

このような状況で毎日遅くまで残業を続けていますが、同時に心も体も疲弊していきました。

「これは自分のスキルが足りないからだ」

そう思い込み、何か役にたつ技術書はないか探していました。そんななか翔泳社のITエンジニア本大賞2024を目にし、その中に「世界一流エンジニアの思考法」という本が目につきました。

「世界一流エンジニアの思考法」の本との出会い

そんな中、世界一流エンジニアの思考法という本を目にしました。

著者である牛尾 剛さんの存在は有名で界隈で方でよく目にしたり耳にしたりしてました。

また、界隈で有名な方々もX(旧Twitter)でおすすめしていたので「これはきっといい本に違いない」と思いKindle版を購入しました。

この本では、世界一流のエンジニアがどのようにマインドセットや情報整理術、コミュニケーションの極意を活かして、どのように高い生産性を発揮しているかが紹介されているようでした。

興味津々で読んでいくと、彼らが特別なことをしているわけではなく、当たり前のことを実践しているだけだと気づきました。

しかし、この当たり前のことすら実践できていないのが自分でした。厳密に言うと頭ではわかっていても行動できていなかったのが正しい表現になります。

筆者である牛尾 剛さんもかつて同じような悩みを抱えていたそうで、それをどのようにして克服したのかが本書に書かれていました。

当時の牛尾さんの年齢的にも悩み的にも自分と重なり、共感しながら読みすすめていました。

そして、読み終えた今、この本をどのように取り込むべきか考えてみました。

どのようにして世界一流を自分に取り込むか

世界一流エンジニアと私のマインドセットのギャップ分析し、その差を埋めることで世界一流を取り込んでみようと思いました。以下がその結果になります。

世界一流エンジニア vs 俺

世界一流エンジニア自分
仮説→検証→実行を繰り返す場当たり的。ゴリ押し。脳筋スタイル
メンタルモデルありメンタルモデルなし
一つのことで2時間以上かかったらエキスパートに頼る1日中かかっても終わらず一人で抱え込む
少ない時間で最大価値出すため、重要な20%トリアージし集中全部やろうとして、最大価発揮できず
会議ではその場で意思決定会議では持ち帰り確認
会議の準備、持ち帰りせずその場で意思決定。次の一手を決める。会議準備のため、情報収集、整理、アジェンダ準備に時間をかける。結果、使われず、持ち帰り。次の一手が遅れる
挑戦→失敗→フィードバック→修正のサイクルが早い完璧を求めるがあまり挑戦までの時間が長い。結果戻りも大きくPDCAサイクルが遅い
実績で判断しスコープの出し入れで納期を固定にしたままにする後回しにできる機能もあるのにリリース日に間に合わせるために無理してやる
WIP=1WIP≧1
自分に関係なさそうなMTGでも内職しない。「何かを進める一手」をその場でステップを進める自分に関係なさそうなMTGで内職する。出席してるだけで議論に貢献していない。
1日4時間自分だけの時間を確保、MTGをAMに寄せるなどし時間をブロック化。合間に自分の時間を確保。脳のスイッチングコスト高。
説明可能レベルまで理解する説明できない。なんとなく理解したつもり
メモに頼らない状況化で頭の中で理解しようとする。要点のみメモはOKメモに頼る前提。聞きながら書くので理解が追いつかない
相談したい時はクイックコール。相手が忙しいかどうか気にする必要はない。レスがなければ忙しいんだなと思えばよい相手が忙しいかどうか配慮しすぎて無駄な時間が経ってしまう
自分が知らないことは手順があってもリプロする。学習できるので結果効率的手順があれば何もせず必要なときに探す。学習しない。
わからないことを自分の責任にして持ち帰らない。わかりそうな人に聞いてもらう、聞くわからないことを持ち帰り一旦自分の責任範囲に持つ。調べるのに時間かかる。
ディスカッション中、わからないことはその場で聞いて理解するディスカッション中、わからないことは聞かずに後で一人で調べる
相手を理解して尊重する相手の意見を批判する
サーバントリーダーシップマイクロマネジメント
タスクはPull型タスクはPush型
タスク振る時はお願いモードで。 not 命令口調タスク振る時は指示モード。これがあなたの仕事です。
定時上がり&学習残業&未学習
脳の酷使を止める(睡眠しっかりとる、別のことをする)脳を酷使する(睡眠時間削る、一日中仕事)
インプット&アウトプット。新しいことを学んだら自分なりにアウトプット(ブログなど)インプットのみ

これらのギャップを克服するために、以下の具体的な行動指標を立てました。

これからの自分の行動指標
  • メンタルモデルを構築する
  • 重要タスクを20%トリアージして他を一旦置いておき、脳のスペースを空ける
  • マルチタスクやめる。やる場合、再開できるようなメモを残す。
  • 2時間以上かかったらプロに助けを求める
  • サーバントリーダーシップ型になる
  • タイムボックス制を導入する

特に、本書でよく出る言葉で「メンタルモデル」というものがあります。

これは、自分の中の脳内イメージのようなもので、何かの課題を解決するために自分の中にあるイメージを引っ張りだしてどこをどのようにしたらいいかを予想したり推測したりするためのもので、これが自分には圧倒的にかけていると思いました。

特に、システムのアーキテクチャー、どんなコンポーネントがどんな役割で存在しているか、その繋がり、データ構造等の理解が足りないことに気づきました。また、システム面だけでなくそれを使う人や運用もこれに含まれると理解しています。

新しい課題を解決するために、どこに影響があるか調べることが多いのですが、これが欠けていることで調べるのにとても時間がかかる状態でした。加えて、自分で調べようとするあまり人に聞かずに調べる時間だけが過ぎていく状況でもありました。

メンタルモデルを作ることが、自分にとって最も重要な要素であることに気づきを得ました。

もちろんこれは自分にとって重要と思ったことなので、これを読んでくださっている皆様には皆様なりの重要な要素があるかもしれません。

できれば私が薦めるのはおこがましいのですが、「世界一流エンジニアの思考法」を手に取り自分に足りない部分を補ってみるのをおすすめしたいです。

読んでみた自分なりの所感

世界一流とのギャップを挙げ、実際の自分の行動に移すことで、驚くほどの変化を感じました。

特に、完璧主義を捨て、失敗から学ぶ姿勢を大切にすることで、新しいアプローチやアイデアに敏感になり、生産性が飛躍的に向上しました。日本独特の文化や仕事の慣習にとらわれず、柔軟で前向きな発想が、世界一流エンジニアの共通点と言えると思います。

皆さんもぜひ、「世界一流エンジニアの思考法」を学び、自分のマインドセットを見直してみてください。その結果、仕事の効率向上やストレスの軽減、更なるキャリアの発展が期待できるかもしれません。世界一流エンジニアに学ぶ、成功への近道をぜひ実践してみてほしいです。

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