データ活用

マーケティングを支えるCDP導入メリットとその背景

CDP:Customer Data Platformの略

CDP導入メリット

あらゆるマーケティングの効率化がメリットだと筆者は考えています。

具体的には、顧客獲得と施策運用に分類して以下の表のようになります。

分類 項目
顧客獲得の効率 広告配信の最適化
(CPA / ROI / LTV / …etc)
ユーザー接点のパーソナライゼーション
(コンテンツ/配信チャネル/タイミング/…etc)
顧客体験向上
施策運用の効率 データの統合・一元管理
マーケティングオートメーション化
データのアクセシビリティ向上
PDCAの高速化

そもそもCDPとは何か、なぜ必要とされるのか、その背景から導入メリットを紐といてみましょう。

CDPとは

CDPとは「Customer Data Platform」の略で、分断されたあらゆるデータを収集・統合して、分析やマーケティングに活用できる基盤です。

イメージにすると以下になります。データは左から右に流れていきます。

広告ターゲティングやCRMにおける顧客コミュニケーション精度向上を目的に導入する企業が増えています。これはCDPの市場規模の推移・予測からも活用ニーズが高まっていることを読み取れます。

CDPが必要とされる背景

CDPが必要とされる背景には次の3つがあると言われています。

  1. DX推進の風潮とコロナ禍の後押し
  2. データのサイロ化
  3. 法規制など個人情報保護に対する意識の高まり

参考:なぜCDPなのか? – MarkeZine –

DX推進の風潮とコロナ禍の後押し

DXとは、さまざまな企業が「利益の向上」や「競争力の強化」により日本全体の経済を活発化させることを目的とした概念で、経済産業省が打ち出しています。

そのDX推進にさまざまな企業が乗り出す中で、データ活用における戦略立案・実行のためにCDPが注目されているようです。

また、新型コロナウイルス拡大の影響で、顧客へのアプローチにデジタル化が進みつつあることもCDPが注目される背景にあると思われます。

データのサイロ化

サイロ化とは、システムが部署ごとに分断されてしまいデータが連携されていない状態のことを意味します。

分断されたデータを統合するのは難易度が高く、サイロ化によりほしい時にほしいデータがとれない状態となります。結果、以下のような不都合が生じます。

  • 意思決定の遅れ
  • 業務オペレーションの効率が悪い、改善しづらい
  • 各種データソリューションが活用できない
  • 顧客との適切なコミュニケーションが行えない

引用:攻めのDX推進を阻害する”データのサイロ化”の問題と解決方法

ほぼすべての企業がこの問題にぶつかるそうです。

このソリューションとしてCDPを選ぶ企業も多いそうです。

法規制など個人情報保護に対する意識の高まり

個人情報保護強化の動きによってサードパーティデータの利用が制約を受けていることから、ファーストパーティデータの活用ニーズが高まっているようです。

顧客から承諾を得たファーストパーティデータを集め、活用することが求められている中で、顧客をキーに取り出せるCDPに注目が集まっているようです。

導入企業と事例

CDPを導入する企業の事例を3つピックアップしました。

SmartNews

ユーザーが無意識にどのようなコンテンツ接触をSmartNewsでしていたのか、それを可視化することで顧客の行動をより深く理解することができる。

引用:「無意識データ」でカスタマージャーニーを立体化する — SmartNews Adの挑戦

アスクル

例えば、商品ページには写真が何点あればコンバージョンしやすいのか、商品写真は何枚まで見られたのか、そのうちどれが拡大表示されたのか。また購入商品は検索やレコメンドなど、どの経路でかごに入れたのかといったデータも分析可能

引用:日用品ECサイト「LOHACO」の購買データがメーカーのマーケティングに与える価値とは?|アスクル株式会社

ユナイテッドアローズ

データの一元管理と統合が容易になることによって、アプリもしくはWebでログインしている会員について、Webやアプリでどのように情報収集を行っているか、その利用の状況、リアル店舗に行って購入しているのか、Eコマースにしてもオンラインストアから購入しているのか、もしくはアプリからの購入なのかを知ることができます。お客様の趣味嗜好を知り、より理解を深めることが一気通貫で可能になりました。

引用:お客様を知り、継続したお付き合いをしていくために ユナイテッドアローズの統合データマーケティング事例

まとめ

  • 顧客理解にはデータ活用が重要に
  • DX推進によりデータ活用がさらに注目
  • サイロ化問題でデータ活用が困難
  • そのソリューションとしてCDPが注目されている
  • CDPによりデータ統合と最適な顧客コミュニケーションを可能に

参考

CDPを提供するベンダー

CDPとDMPの違い

DMP(Data Management Platform)は主に広告配信目的で利用されており、匿名データのみで構成されます。一方CDPは、個々のユーザー情報管理のニーズの高まりにより、購買にいたるまでの行動やそのインサイトを理解するため、個人を特定できるデータで構成されています。

サードパーティのデータを統合することで、DMPの機能を追加することも可能です。

それゆえ、個人を特定しないパブリックDMPと対比してプライベートDMPとも呼ばれたりします。

分類CDPDMP
ユースケースすべてのマーケティングに活用
CRM・アドテク・MAあらゆるツールと連携可能
広告特化
広告のより適切なターゲティング・メディアバイイングの効率化
データタイプ1〜3rd Party3rd Party
ユーザー識別顧客情報
ユーザーID、名前、メールアドレス
匿名な識別子
クッキー、IDFA
データ保持顧客のライフタイムを超えて分析を有効にするために、制限なし広告ターゲティング用途であるため、保持期間は〜半年など比較的短期
引用:CDPとDMPの違い – Treasure Data –

参考リンク集

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