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気象データに求められているニーズと利活用のための課題とは

気象データの利活用状況に関する調査結果

気象庁が実施する調査結果から、気象データに求められるニーズと利活用のための課題を探ってみました。まずはその結果からまとめていきたいと思います。

気象データ活用に期待した効果

引用:気象データの利活用状況に関する調査結果の概要(P27)

気象データ活用してみた効果

引用:気象データの利活用状況に関する調査結果の概要(P28)

気象データを利活用するメリットとは

引用:気象データの利活用状況に関する調査結果の概要(P30)

ビジネスに影響を与える気象データとは

引用:気象データの利活用状況に関する調査結果の概要(P16)

これらの調査結果から気象データに求められるニーズをまとめると以下になります。

気象データに求められるニーズ
  • 安全管理
  • 適切な人員配置
  • 売上向上
  • 新たなサービス創出
  • 販売ロスの削減

また、定量的なデータで意思決定できることをメリットに上げている企業がと半数以上を占めていることから、データに基づいた意思決定を重要視する企業が多いことがわかりました。

一方で、気象データの扱いには課題があるようで導入が進んでいない企業もあるようです。

気象データを利活用するための課題とは

アンケート結果によると気象データを利活用するための課題は以下になるようです。

  • 気象データ取得のコスト大
  • データを扱う人材不足
  • 気象データの予測精度が十分ではない
引用:気象データの利活用状況に関する調査結果の概要(P31)

「気象データ取得のコスト大」とありますが、そもそも気象データはどこから取得できるのか調べてみました。

気象データ提供元

気象データを提供しているサービスを調べてみました。結果は以下になります。

  • BigQuery GHCNデータセット
  • 気象庁
  • OpenWeatherMap

上記においてデータ品質 / データ取得の容易さ / 観測範囲 / リアルタイム性 / 料金を比較軸にまとめてみました。

気象データ提供元提供形式データ品質データ取得
容易さ
観測範囲
国内/世界
リアルタイム性料金
BigQuery GHCNデータセットBigQueryテーブル
欠損あり

世界

Daily
ほぼ無料
クエリ課金のみ
気象庁CSV/XML

継続的なデータ取得には自動化が必要
国内無料
OpenWeatherMapAPI×
エンジニア必要
世界無料 or
40〜2,000USD/月

※ここでのデータ品質は欠損値の多さを表現しています。気象データ観測値としての品質ではありません。

おすすめは気象庁

おすすめは気象庁。

理由は、データの鮮度が比較的よく、欠損値なし、無料で提供されていることによります。「気象データ取得コスト大」という課題に対してのソリューションになりそうだからです。

一方で、データ取得にはサイト訪れてCSVファイルをダウンロードするしかなさそうです。これを毎日手動で取得するのは非効率なので、気象データを自動的に収集する仕組みが必要になりそうです

気象データを自動で収集する仕組み

気象庁からデータ取得する方法も含めて、データ提供元別に気象データを取得する方法を整理しました。

BigQueryから気象データを取得する方法

気象庁から気象データを取得する方法

OpenWeatherMapから気象データを取得する方法

ビッグデータ分析
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