副業

外部ライターに依頼したブログ記事が盗用だった場合の対処方法

先日、当ブログで公開した記事が、別サイトの記事と非常に酷似しているとの問い合わせがありました。問い合わせしてくださった方は、そのサイトの管理人様でした。

その記事は外部ライターに納品してもらった記事でした。

それに気づかず納品されたものを公開してしまったために今回の事件が起きた問題でした。

この記事では、その時にわたしがどう対応したか、その対処方法を説明します。

被害に遭われた方、また被害に遭わないように未然防止したい方にとって、実際に起きた場合どうすればよいか実例とともに説明していきます。

発端

当ブログに1通の問い合わせがありました。

内容は以下のようなものでした。

  • あなたの〇〇という記事が弊サイトと酷似している
  • 該当記事を削除してほしい
  • 1週間以内に削除が確認できない場合、然るべき措置をとる

その記事は、先日当ブログで公開したもので、クラウドソーシングサービスのライターに依頼して書いていただいた記事でした。

少し混乱しつつも、まずは事実確認をしました。

事実確認

記事を確認したところ、確かに8割近く「タイトル」「記事構成」「文章」が酷似していました。完全一致というわけではなく、オリジナル文章が一部差し込まれていたり、言い回しを変えていたりするだけの記事となっていました。

さらに、CopyContentDetector(コピペチェックツール)で定量的にチェックしてみました。結果が以下になります。

  • 類似度判定65%で「要注意」
  • 一致率判定79%で「コピーの疑い」

この時点で、コピーの疑い余地がないと判断しました。

なにを対処したか

以下を実施しました。

  • 該当記事の削除
  • Googleサーチコンソールでインデックス削除依頼

それぞれ、具体的に何を実施したか説明していきます。

該当記事の削除

当ブログはWordPressを利用していますので、管理画面から該当記事の削除をしました。「ゴミ箱へ移動」「完全削除」で対処しています。

削除後、記事が公開されなくなったことを確認します。

また、記事内で画像を使用している場合は画像削除も必要でした。しかし、今回画像は未使用だったため対応不要でした。もし画像も盗用しているのであれば削除する必要があります。

Googleサーチコンソールでインデックス削除依頼

Googleにインデックスされていたため、Googleサーチコンソールからインデックス削除依頼をしました。

ただし、これはURLの完全削除の対応ではないことに注意が必要です。

上記スクリーンショットに表示されている通り、サイト上のURLがGoogle 検索結果に表示されるのを一時的(約6ヶ月間)にブロックするためのものでしかありません。

URLにアクセスできなくても6ヶ月後にまたGoogle検索結果に表示される可能性があります。

URLを完全に削除するには、以下いずれかの対応が必要になります。今回は以下1つ目のHTTPステータス404が返却されることを確認します。

  • 画像、ページ、ディレクトリなど、サイト上のコンテンツを削除または更新し、ウェブサーバーが HTTP ステータス コード 404(見つかりません)または 410(削除されました)を返すようにします。
  • HTML 形式以外のファイル(PDF など)は、サーバーから完全に削除する必要があります(詳しくは、HTTP ステータス コードをご覧ください)。
  • コンテンツへのアクセスをブロックします。たとえば、パスワードを要求するようにします。
  • noindex メタタグを使用して、ページがインデックスに登録されないように指定します。この方法は、他の方法と比較して安全性が低くなります。
  • ブロックする手段として robots.txt を使用しないでください。
Google サーチコンソールヘルプ (https://support.google.com/webmasters/answer/9689846?hl=ja)

WordPress利用者であれば記事を非公開にするだけでOKです。

記事を非公開にした段階で該当URLは404ステータス(Not Found)が返るようになっています。ここでは、念の為その確認のみ実施しました。

ターミナルを開いて curl コマンドでレスポンスヘッダーの中身を見ました。以下のように404ステータスがレスポンスされていることが確認できました。

$ curl -I <該当記事URL>
HTTP/2 404      <- 404がレスポンスされていること
server: nginx
date: Sun, 15 Jan 2023 00:28:32 GMT
content-type: text/html; charset=UTF-8
expires: Wed, 11 Jan 1984 05:00:00 GMT
cache-control: no-cache, must-revalidate, max-age=0
link: <https://tokukichi.com/wp-json/>; rel="https://api.w.org/"
x-xss-protection: 1; mode=block
x-content-type-options: nosniff

これで、検索エンジンにインデックスされることもなくなりました。

問い合わせ元のサイト管理人様へ報告

取り急ぎ、相手のサイト管理人様へ記事削除と謝罪のご連絡をしました。

○○さま
お世話になっております。

サイト管理人のとくきちと申します。

取り急ぎ、以下の記事を削除いたしましたのでご報告いたします。

—–
<記事タイトル>
https://<記事URL>
—–

わたしの方でも貴サイトを拝見し、酷似していることを確認いたしました。この度は大変ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんでした。

経緯としまして、該当記事は外部依託ライターに依頼したものになります。その記事において私の方で内容チェックしていたものの、盗用等の観点が抜けておりました。完全に私の確認漏れとなります。

今後、再発防止として以下を努めさせていただきます。
・該当のライターへの依頼停止
・著作権、盗用、引用等のチェックリスト追加
・類似記事チェッカーツールの導入

この度は不快な思いおよびご迷惑をお掛けし申し訳ございませんでした。

どうぞよろしくお願いいたします。

その後、相手方から削除されたことの確認がとれた旨のご返信をいただきました。(返信内容の掲載は控えさせていただきます)

ひとまず、これで相手方への対処は完了としました。

運営へ返金依頼

外部ライターへ通達

依頼した外部ライターへことの顛末をメッセージしました。某クラウドソーシングのサービス経由でライターに依頼したのですが、そのサイトのDM機能でメッセージしました。

○○様

お世話になっております。とくきちと申します。

先日は記事の作成ありがとうございました。

しかし、作成していただいた記事を公開後、<サイト名><URL> と非常に酷似していると、そのサイト管理人様よりご報告がありました。

私のほうでも確認し、確かに酷似していることが確認できました。CopyContentDetectorで定量的にチェックした結果も高い数値を示しております。

  • 類似度判定65%で「要注意」
  • 一致率判定79%で「コピーの疑い」

<結果スクショ>

<酷似してる部分の例>

これについて、取り急ぎ記事削除と相手サイト様への謝罪を対応いたしました。

既に取引完了しているのですが、「納品物の不備」により運営元へ返金対応の連絡をしました。

◯◯様側にて異議申し立て等あれば、根拠とともに運営へ問い合わせをお願いします。

以上

正直、返信は期待していません。当然、いまだレスがきていません。

初めから運営元にメッセージすることをお勧めします。

クラウドソーシング運営元へ返金依頼

クラウドソーシング運営元へ以下を連絡しました。

  • 盗用記事の事の顛末
  • 返金
  • 該当ライターへの対応
  • 運営元へライターチェック運用強化のお願い

今回依頼したのは1記事3,000円でした。大きな金額でなかったのですが、お金よりも信用問題だと考えており、返金依頼とともに運営にも改善要望をしました。

当ブログの運営見直し

当ブログの運営を見直しました。

具体的には以下を実施するようにしました。

  • 著作権、盗用、引用等のチェックリスト追加
  • 類似記事チェッカーツールの導入

正直なところ、類似記事であるかどうかのチェックそのものを怠っていた部分がありました。これについてはツールにより類似記事かどうかチェックするようにしました。

また、著作権・盗用・引用に問題がないかチェックリストを用意し、自分の目でも確認するようにしました。

これ以外にも足りない部分がまだあると考えていますが、すぐ実施すべきこととしては上記2点を実施していこうと思いました。徐々に強化していければと考えています。

当ブログで公開している以上、誰が書いたかに関わらず管理人である私の責任になります。今後起きない取り組みを継続して実施していこうと考えています。

盗用することのリスク

以下が挙げられます

  • DMCA申請によりサイトが検索結果に表示されなくなる
  • 著作権侵害による法的措置
  • 相手サイトからの損害賠償請求

DMCA申請によりサイトが検索結果に表示されなくなる

DMCAとはデジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act)の略称で、著作権侵害コンテンツがウェブサイトなどに投稿された際の通報と削除手順および免責条件が明文化されたものになります。

この申請が通るとLumenに申請内容が掲載され、検索エンジンからはサイトが表示されなくなります。

以下のように削除された旨のメッセージが表示されます。

著作権侵害による法的措置

著作権侵害に該当し法的措置を受ける可能性があります。これにより以下のリスクがあります。

  • 10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金(引用元
  • 運営者個人の社会的信用

ブログ記事の著作権侵害の定義と法的措置の可否について」という相談がココナラ法律相談に寄せられている事実もあります。

ここは非常に難しい判断になり、私自身もその基準を理解できているわけではありません。もし著作権侵害で訴える、または訴えられた場合は弁護士に頼るしかないと考えています。

相手サイトからの損害賠償請求

著作権侵害の調査、弁護士にかかった費用を請求される可能性があります。

この算出は損害賠償額の算定規定で定められています。以下3つがあるようでした。

「損害額」=
「侵害者の譲渡等数量」×「権利者の単位あたりの利益」-「権利者が販売等を行えない事情に応じた金額」

損害賠償額の算定規定その1(著作権法第114条第1項による救済)

「損害額」=「侵害者が得た利益」

損害賠償額の算定規定その2(著作権法第114条第2項による救済)

「損害額」=「ライセンス料相当額」

例:「侵害者の譲渡数量」×「権利者の単位あたりのライセンス料」
「侵害者の売上」×「権利者のライセンス料」

損害賠償額の算定規定その3(著作権法第114条第3項による救済)

例えば、本来相手方サイトへ流入するユーザーや顧客を奪っているとみなされれば、その分の売上も損害賠償請求される可能性もあります。

今回の落ち度

完全にブログ運営に対するリスク対策の考えの浅さから招いたものでした。具体的には以下が問題だったと考えています。

  • 大手クラウドソーシングサービスのライターが不正しないだろうという先入観
  • ブログ運営のリスクを知識では知っていながらもリスク対策をしていなかった
  • まさか自分がそうなるとは思ってもいなかった

これについては、意識を変えること以上に対策のための行動をしてくことが重要と考えています。先にあげた再発防止を実施していこうと考えています。

最後に

私自身も被害者であるものの、当ブログで公開した以上はだれが書いたかに関わらず管理人である私の責任です。

その上で、私の立場からみたら当然外部ライターにも責任もあります。またそのような外部ライターを紹介しているクラウドソーシングサービスにも運営責任があると考えています。

ただ、起きてしまったことはどうしようもありません。

事実を真摯に受け止め、誠実な対応をすることが私にできることだと思っています。

相手サイト様には本当にご迷惑をおかけしました。これを機に運営強化を実施し堅実なブログ運営を続けていけたらと考えています。

今後、ブログ運営をし始める方には是非このようなリスクを知っていただければ幸いと思います。

ビッグデータ分析
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